契約解除の内容証明郵便|書き方・文例・費用を行政書士が解説【2026年夏更新】

更新日:2026年7月5日

「代金を払ってくれない取引先との契約を解除したい」
「業者が約束どおりの仕事をしてくれない。もう契約をやめたい」

契約を解除したいとき、その意思を相手に伝える手段として最も広く使われているのが内容証明郵便です。契約解除は「いつ・誰が・どんな理由で・どんな内容の通知をしたか」が後日の紛争で必ず争点になる手続きであり、その全てを公的に証明できる内容証明郵便とは、極めて相性が良いのです。

一方で、契約解除の通知は一度出したら撤回できない「一発勝負」の意思表示でもあります(民法540条2項)。要件を満たさないまま解除を通知すると、解除が無効になるどころか、こちらが「不当解除」として損害賠償を請求される側に回るリスクさえあります。

本記事では、年間約1,000件の内容証明に関する新規相談をお受けしている行政書士が、契約解除の法的な仕組みから、内容証明郵便が有効な理由、通知書の書き方・文例・費用、そして「自分で送る場合のリスク」まで、実務目線で徹底解説します。読み終えるころには、ご自身が次に何をすべきかが明確になっているはずです。

この記事でわかること

  • 契約解除の法的な意味と、「解約」「取消し」との違い
  • 契約を解除できる3つのパターン(合意解除・催告解除・無催告解除)
  • 契約解除に内容証明郵便が有効な5つの理由
  • 解除通知書の書き方・文例・費用と、自分で送る場合のリスク

目次

  1. 契約解除とは?「解約」「取消し」との違い
  2. 契約を解除できる3つのパターン
  3. 契約解除に内容証明郵便が有効な5つの理由
  4. よくある契約解除のケース別ポイント
  5. 契約解除通知書の書き方・文例・費用
  6. 自分で送る場合の5つのデメリット・リスク
  7. 行政書士に依頼する4つのメリット
  8. ご依頼から解決までの流れ/送付後の相手の反応
  9. よくある質問/まとめ

*今すぐ相談したい方は、LINEの無料相談または相談フォームからどうぞ。年中無休で対応しています。

契約解除とは?「解約」「取消し」との違い

契約の解除とは、いったん有効に成立した契約の効力を、当事者の一方の意思表示によって遡って消滅させることです。解除が行われると、契約は原則として初めから存在しなかったことになり、当事者はお互いに原状回復義務を負います(民法545条1項)。すでに支払った代金は返してもらえますし、引き渡した商品は返還を求めることができます。金銭を返還する場合には、受け取った時からの利息を付けなければなりません(同条2項)。

さらに重要なのは、解除をしても、相手の債務不履行によって生じた損害の賠償請求は妨げられないという点です(民法545条4項)。「契約を白紙に戻したうえで、被った損害も請求する」ことが法律上可能なのです。

なお、似た言葉との違いを整理しておきましょう。ここを混同すると、通知書の文言を誤る原因になります。

用語 意味
解除 有効に成立した契約を、債務不履行などを理由に遡って消滅させる
解約(解約告知) 賃貸借・雇用など継続的契約を将来に向かってのみ終了させる。過去の効力はそのまま
取消し 詐欺・強迫・錯誤など、契約成立時の意思表示に問題があった場合に効力を消滅させる
クーリングオフ 訪問販売など特定の取引で、一定期間内なら無条件で契約を解除できる消費者保護制度

注意点として、賃貸借契約のような継続的契約の「解除」は、例外的に将来に向かってのみ効力が生じます(民法620条)。すでに住んだ期間の家賃を遡って清算し直すわけではない、ということです。ご自身のケースが「遡って白紙に戻すべき解除」なのか「将来に向けて終わらせる解約」なのかによって、通知書に書くべき内容は変わってきます。

契約を解除できる3つのパターン

「契約をやめたい」と思っても、いつでも自由に解除できるわけではありません。法律上、契約を解除できるのは主に次の3つのパターンです。

パターン1:当事者の合意による解除(合意解除)

当事者双方が「契約をなかったことにしよう」と合意すれば、理由を問わず契約を解除できます。この場合に必ず作成しておきたいのが契約解除合意書です。

口頭の合意だけで済ませてしまうと、「解除したはずの契約の代金を後から請求された」「返金額の認識が食い違っていた」といった蒸し返しが起こりがちです。合意書には、解除の対象となる契約の特定、解除日、清算方法(返金・違約金の有無)、清算条項(互いにこれ以上請求しない旨)を漏れなく盛り込む必要があり、適切な法的効力を持たせるためにも専門家への依頼が望ましい書面です。なお、相手が合意に応じない場合には、次に述べる法定解除のルートを検討することになります。

パターン2:契約違反による解除(催告解除・民法541条)

相手が代金を支払わない、納品しない、仕事を完成させないといった債務不履行(契約違反)がある場合、次の手順で契約を解除できます。

手順1 相当の期間を定めて、履行するよう催告する(例:「本書面到達後7日以内に代金をお支払いください」)
手順2 期間内に履行がなければ、契約を解除する意思表示をする

つまり原則として、いきなり解除はできず、「催告→相当期間の経過→解除」という段階を踏む必要があります。ここで「催告をいつ行ったか」「相当期間がいつ経過したか」が解除の有効性を左右するため、後述するとおり内容証明郵便による証拠化が決定的に重要になります。

また、2020年施行の改正民法により、債務不履行がその契約および取引上の社会通念に照らして「軽微」であるときは、催告をしても解除できないことが明文化されました(民法541条ただし書)。わずかな遅延や些細な不備を理由とした解除は認められない可能性が高く、「この不履行は解除原因として十分か」の見極めが実務上の最初の関門です。

パターン3:履行不能・明確な履行拒絶による解除(無催告解除・民法542条)

次のような場合には、催告をすることなく、解除の意思表示のみで直ちに契約を解除できます(民法542条)。

  • 債務の全部の履行が不能であるとき(例:売買目的物が滅失した)
  • 債務者が債務の全部の履行を明確に拒絶する意思を表示したとき
  • 一部の履行不能・拒絶により、契約の目的を達成できないとき
  • 特定の日時・期間内に履行しなければ意味がない契約(定期行為)で、その時期を過ぎたとき(例:結婚式当日の演出、イベント用の納品)
  • その他、催告をしても契約の目的を達するのに足りる履行がされる見込みがないことが明らかなとき

催告が不要とはいえ、「解除の意思表示をした」という事実は必要です。この意思表示が相手に到達したことを証明できなければ、解除の効力を主張できません。ここでも内容証明郵便(配達証明付き)が力を発揮します。

なお、改正民法では、解除に相手方の帰責事由(落ち度)は不要とされた一方、債務不履行が解除しようとする側(債権者)の責めに帰すべき事由による場合には、解除できないと定められています(民法543条)。「そもそも自分に解除権があるのか」は、思い込みで判断せず慎重に確認すべきポイントです。

補足:クーリングオフによる解除

訪問販売・電話勧誘販売・マルチ商法などの取引では、特定商取引法に基づき、法定の書面を受け取った日から8日間(マルチ商法等は20日間)以内であれば、理由を問わず無条件で契約を解除できます。クーリングオフの通知は発信した時点で効力が生じる(発信主義)ため、「期間内に発信した」ことを日付入りで証明できる内容証明郵便での通知が実務上の定番です。期限が迫っている場合は、1日を争いますので直ちにご相談ください。

契約解除に内容証明郵便が有効な5つの理由

内容証明郵便とは、「誰が」「誰に」「いつ」「どのような内容の文書を」送ったのかを日本郵便が証明してくれる特別な郵便です。配達証明を付ければ、「いつ相手に届いたか」まで公的に証明されます。契約解除の場面で内容証明郵便が選ばれるのは、次の5つの理由からです。

理由1:「催告した事実」と「相当期間の起算点」を証明できる

催告解除(民法541条)では、「相当の期間を定めて催告したこと」と「その期間が経過したこと」が解除の有効要件です。普通郵便や口頭で催告した場合、相手に「催告など受けていない」と否定されれば、解除の前提そのものが崩れてしまいます

配達証明付きの内容証明郵便であれば、催告書の内容・差出日・到達日がすべて公的に記録されるため、「到達日から相当期間がいつ満了したか」を一日単位で特定できます。解除の効力発生時点が明確になることは、その後の原状回復や損害賠償の計算においても重要な意味を持ちます。

理由2:「解除の意思表示が到達したこと」を証明できる

契約の解除は、相手方に対する意思表示によって行います(民法540条1項)。そして意思表示は、原則として相手方に到達した時点で効力を生じます(到達主義・民法97条1項)。つまり、どれほど正当な解除原因があっても、「解除する」という意思表示が相手に届いたことを証明できなければ、法的には解除の効力を主張できないのです。

後日「解除通知など受け取っていない。契約は続いている」と主張され、その間の代金や違約金を請求される──こうした最悪の展開を防げるのが、配達証明付き内容証明郵便の最大の価値です。継続課金型のサービスやサブスクリプション契約、賃貸借契約など、時間の経過とともに債務が積み上がる契約ほど、「いつ解除の効力が生じたか」の証明は死活問題になります。

理由3:クーリングオフでは「発信日」を証明できる

前述のとおり、クーリングオフは期間内に「発信」すれば効力が生じます。8日目に投函が間に合ったかどうかが争われたとき、差出日を郵便局が証明してくれる内容証明郵便なら議論の余地がありません。悪質な事業者ほど「期間を過ぎている」「そんな通知は来ていない」と言い張るものであり、証拠の残らない電話やメールでの通知はおすすめできません。

理由4:相手に強い心理的プレッシャーを与え、任意の対応を促せる

内容証明郵便は書留で手渡しされ、見た目からして「ただの手紙」ではありません。受け取った相手は「法的措置を見据えた本気の通知だ」と受け止めざるを得ず、無視や先延ばしがしにくくなります。とりわけ行政書士などの専門家名義で送付した場合、「すでに専門家が関与している」という事実自体が、未払代金の支払いや返金といった任意の対応を引き出す強い動機付けになります。

特に事業者間のトラブルでは、相手にも「訴訟になれば時間とコストがかかる」「取引先や信用への影響は避けたい」という事情があります。内容証明は、裁判の一歩手前で「話し合いによる清算」のテーブルを用意する、費用対効果の高い一手なのです。

理由5:原状回復・損害賠償請求への確実な布石になる

解除後は、支払済み代金の返還(原状回復・民法545条1項)や、債務不履行によって生じた損害の賠償(同条4項)を請求していく局面に移ります。内容証明郵便による解除通知は、「いつ・どのような理由で契約が解除されたか」を確定させる出発点であり、その後の返金交渉・損害賠償請求・訴訟のすべての土台になります。金銭の請求を伴う場合、請求が法律上の「催告」に当たることで消滅時効の完成を6ヶ月間猶予する効果(民法150条1項)も得られます。

*解除に伴う慰謝料・損害賠償の請求と内容証明の関係について詳しくは、慰謝料請求と内容証明郵便の解説記事もあわせてご覧ください。

よくある契約解除のケース別ポイント

当事務所に多く寄せられる契約解除のご相談を、類型別に整理します。ご自身のケースに近いものをチェックしてみてください。

ケース 解除のポイント
売買代金の未払い 催告解除の典型例。催告+停止条件付解除の一通で、支払いか解除かの決着を迫るのが定石
リフォーム・制作物の納期遅延や品質不良 不履行が「軽微」でないかの評価が争点になりやすい。追完の催告を挟むかどうかの戦略設計が重要
業務委託・顧問契約をやめたい 債務不履行がなくても、契約書の中途解約条項に基づく解約が可能な場合が多い。違約金条項の確認が先決
エステ・スクール等の中途解約 特定継続的役務提供に当たれば、クーリングオフ期間経過後も中途解約が法律上可能で、違約金にも上限がある
訪問販売・電話勧誘で契約してしまった クーリングオフ(8日間)を最優先で検討。期間経過後も、不実告知等があれば取消しの余地あり

このように、一口に「契約をやめたい」といっても、法定解除・約定解除・中途解約・クーリングオフ・取消しのどのルートを使うのが最も有利かはケースごとに異なります。ルート選択を誤った通知は効力を争われる原因になるため、通知を出す前の見立てが極めて重要です。

契約解除通知書の書き方・文例・費用

記載すべき内容

  • 差出人・受取人の氏名(名称)と住所
  • 解除する契約の特定(契約名・契約日・目的物・契約金額など)
  • 解除の原因となる事実(どの債務が、いつから、どのように不履行なのか)
  • 催告解除の場合:相当の期間を定めた履行の催告(到達後7日〜14日程度が一般的)
  • 解除の意思表示(無催告解除の場合は、542条各号のどれに当たるかを意識した記載)
  • 解除に伴う請求(支払済み代金の返還、損害賠償、物の引渡しなど)と期限・振込先
  • 応じない場合は法的措置を検討する

実務の定番:「催告+停止条件付解除」を一通で行う書き方

催告解除は本来「催告の通知」と「解除の通知」の二段階ですが、実務では一通の内容証明で両方を済ませる書き方が定着しています。それが停止条件付(条件付き)解除通知です。文例の骨子をご紹介します。

通知書

当方は貴社との間で、令和◯年◯月◯日付売買契約(以下「本契約」といいます)を締結し、同契約に基づき商品を納入しましたが、貴社は支払期日である令和◯年◯月◯日を経過した現在に至るまで、売買代金◯◯万円をお支払いになりません。

つきましては、本書面到達後7日以内に上記代金全額を下記口座にお支払いくださるよう催告いたします。

なお、上記期間内にお支払いいただけない場合には、改めて通知することなく、期間満了をもって本契約を解除いたしますので、その旨あらかじめ申し添えます。(以下、口座情報・日付・当事者表示等)

この書き方であれば、期間経過と同時に解除の効力が自動的に発生するため、二通目を送る手間と費用が不要になり、相手に引き延ばしの隙を与えません。ただし、契約の特定や不履行の事実の書き方が曖昧だと通知全体の効力が争われる原因になるため、まさに専門家の腕の見せどころといえる書面です。

書式ルールと費用の目安

内容証明郵便(窓口差出し)には厳格な書式ルールがあります。縦書きなら1行20字以内・1枚26行以内、横書きなら「1行20字以内・26行以内」「1行13字以内・40行以内」「1行26字以内・20行以内」のいずれかに従う必要があり、同一内容の文書を3通用意し、図や写真は同封できません。使用できる文字にも制限があり、1つでも外れると窓口で受理されず作り直しになります。

項目 料金の目安
基本郵便料金 110円〜
一般書留加算 480円
内容証明加算(1枚目) 480円(2枚目以降は1枚ごとに290円加算)
配達証明 350円

合計で1,400円台〜が実費の目安です(*料金は改定される場合があります。最新の料金は日本郵便のサイトでご確認ください)。また、内容証明はすべての郵便局で差し出せるわけではなく、取り扱いは集配郵便局など一部の局に限られます。インターネットから24時間差し出せるe内容証明(電子内容証明)であれば、こうした制約がなく、字数制限も紙より緩やかです。当事務所でもe内容証明を活用し、ご依頼から最短即日の発送に対応しています。

自分で解除通知を送る場合の5つのデメリット・リスク

内容証明郵便は、制度上は誰でも自分で出すことができます。しかし契約解除の通知は、数ある内容証明の中でも特に法的な精度が要求される類型です。ご自身で送付した通知が原因で紛争がこじれ、当事務所に駆け込まれるケースも少なくありません。リスクを正直にお伝えします。

リスク1:解除通知は撤回できない「一発勝負」である

解除の意思表示は、一度相手に到達すると撤回できません(民法540条2項)。「やっぱり契約を続けたい」と思っても、後戻りはできないのです。さらに深刻なのは、解除の要件を満たしていないのに解除を通知してしまった場合です。

要件を欠く解除は無効であるだけでなく、通知した側が「一方的に契約の履行を放棄した」と評価され、逆にこちらが債務不履行責任を問われ、損害賠償を請求されるおそれがあります。いわゆる「不当解除」の問題です。契約を切りたかった側が、賠償金を支払う側に回る──これが契約解除における最悪のシナリオであり、自己判断での通知が最も危険な理由です。

リスク2:「軽微な不履行」「相当期間」の判断を誤りやすい

前述のとおり、軽微な債務不履行では催告をしても解除できません(民法541条ただし書)。何が「軽微」かは契約の性質・取引上の社会通念に照らして判断されるため、素人判断は禁物です。また、催告で定める「相当の期間」が短すぎると催告としての効力が争われ、解除の有効性に疑義が生じます。解除原因の評価と期間設定は、通知書作成の中で最も専門性が問われる部分です。

リスク3:契約・不履行の特定が甘く、通知の効力を争われる

「どの契約の、どの債務について、どのような不履行があるのか」の特定が曖昧な通知は、相手方や相手方弁護士に「催告の対象が不明確で無効」と反論する余地を与えます。また、内容証明は送った内容が一言一句証拠として残るため、感情的な表現や事実と異なる記載、自分に不利な事情の不用意な自認は、後の交渉・裁判でそのまま自分に跳ね返ってきます。実際に、ご自身で送付した通知に対して相手方弁護士から「貴殿の通知は解除の要件を欠き無効である」との反論書が届き、そこから当事務所にご相談いただくケースもあります。最初の一通で失敗すると、その巻き返しには何倍もの労力がかかるのです。

リスク4:書式不備で受理されず、対応が後手に回る

字数・行数・使用文字・訂正方法などのルールを外れると、窓口で受理されず出直しになります。取り扱いのある郵便局も限られるため、平日の日中に何度も足を運ぶことになりかねません。支払期日や納期、クーリングオフの期限が迫っている場面では、この数日のロスが致命傷になることがあります。

リスク5:時間的・精神的な消耗が大きい

民法の条文と判例を調べ、書式を確認し、相手とのやり取りを思い出しながら文章を推敲する──トラブル状態にある相手に向けた書面作成は、想像以上に神経をすり減らします。本業や日常生活を抱えながらこの作業を独力で行う負担を考えれば、専門家に任せて確実性とスピードを買うことは十分に合理的な選択です。

解除通知は撤回できません。送る前に、まず専門家にご相談ください

年間約1,000件の新規相談実績。年中無休・匿名でのご相談もOKです。

LINEで無料相談する(登録だけでも歓迎)
相談フォームから問い合わせる

行政書士に依頼する4つのメリット

メリット1:解除の可否から診断し、法的に有効な通知書を作成できる

行政書士は、権利義務に関する書類作成の国家資格者です。ご相談の段階で、まず「そもそも解除できる事案か」「催告解除か無催告解除か」「不履行は軽微でないか」を診断し、そのうえで契約の特定・不履行事実の記載・相当期間の設定・停止条件付解除の文言まで、法的に隙のない通知書を作成します。要件を満たさない解除で「不当解除」の責任を負う最悪の事態を、入口の段階で防げることが最大の価値です。

メリット2:専門家名義・職印による心理的効果

行政書士の記名と職印が入った通知書は、受け取った相手に「この解除は法的措置を本気で見据えている」と伝わります。相手にとって「専門家が付いた」という事実は、「要件を精査したうえでの通知だ」「放置すれば本当に次の手が来る」というメッセージとして機能し、本人名義では無視されていた通知に、専門家名義に切り替えた途端に反応が返ってくることは実務でよくある光景です。

メリット3:手間ゼロ・最短即日のスピード対応

ヒアリングにお答えいただくだけで、文案作成から発送まで事務所側で完結します。e内容証明の活用により、お急ぎの場合は最短即日の発送が可能です。クーリングオフの期限や支払期日が迫っているケースでも、スピードで応えられます。郵便局の営業時間に合わせて仕事を休む必要も、書式ルールを一から調べる必要もありません。

メリット4:弁護士より低コスト。必要になれば弁護士とも連携

正直にお伝えすると、行政書士は相手方との交渉を代理することはできません(交渉代理は弁護士の独占業務です)。しかし、契約解除の多くは「法的に有効な通知を確実に届ける」段階で決着に向けて動き出します。まずは低コストな行政書士の書面作成で解決を図り、交渉や訴訟が必要になった場合は提携弁護士におつなぎする──これが費用対効果の高い進め方です。

  自分で送る 行政書士 弁護士
費用 実費のみ(1,400円台〜) 数万円程度 着手金+成功報酬で高額になりやすい
解除要件の診断 自己判断(不当解除リスク)
心理的プレッシャー 弱い 強い(専門家名義) 強い
交渉・訴訟の代理 不可(提携弁護士に連携)
手間・負担 大きい ほぼゼロ ほぼゼロ

*当事務所がこれまでに対応した事例は、実績紹介ページ(その1)および実績紹介ページ(その2)でご覧いただけます。

ご依頼から解決までの流れ

  1. LINEまたは相談フォームからご連絡──匿名・登録のみでもOK。年中無休で受け付けています。「解除できるか分からない」段階のご相談も歓迎です
  2. ヒアリング・資料確認──契約書・やり取りの記録(メール、LINE、請求書など)を拝見し、解除の可否と進め方の見通しをご説明します
  3. 文案の作成・ご確認──専門家が通知書の文案を作成し、お客様にご確認いただきます。表現の強さや期限の設定はご意向を反映して調整し、ご納得いただいてから進めます
  4. 内容証明郵便の発送──e内容証明の活用で最短即日発送。配達証明で到達日も記録します
  5. アフターフォロー──相手からの反応への対応方針をアドバイスし、合意に至れば契約解除合意書・示談書の作成までサポート。交渉・訴訟が必要な場合は提携弁護士をご紹介します

最初のご連絡から発送まで、すべてオンラインで完結できます。お仕事でお忙しい事業者の方、対面での相談に抵抗がある方でも、LINEのやり取りだけで手続きを進めることが可能です。

解除通知を送った後、相手はどう反応する?パターン別の対応

解除通知を送った後の相手の反応は、おおむね次の4パターンに分かれます。それぞれの対応方針を知っておくと、送付後の不安が大きく軽減されます。

相手の反応 対応方針
①解除を受け入れ、清算に応じる 口約束で終わらせず、契約解除合意書で返金額・期限・清算条項まで固める
②期間内に履行してくる 催告の目的達成。遅延によって生じた損害があれば、別途損害賠償の請求を検討
③解除の効力を争ってくる・弁護士を立てる 感情的に応戦せず、こちらも提携弁護士に交渉を引き継ぐのが安全
④無視する 停止条件付解除なら期間満了で解除は成立。返金や損害賠償の回収に向け、調停・訴訟への移行を判断する

重要なのは、①で合意に至った場合の合意書の質です。清算条項(互いにこれ以上請求しない旨)が不十分だと後日の蒸し返しを招き、分割返金で期限の利益喪失条項がないと、1回滞納されても残額を一括請求できません。当事務所では、解除通知の作成だけでなく、解決の出口となる契約解除合意書・示談書の作成まで一貫してサポートしています。

よくある質問

Q1. 口頭やメールで解除を伝えても有効ですか?

解除の意思表示自体は口頭やメールでも法律上は有効です。しかし、「催告した事実」「意思表示が到達した事実」「その日付」を証明できないため、相手に否認されると解除の効力を立証できず、契約が続いている前提で代金や違約金を請求されるおそれがあります。争いになる可能性が少しでもあるなら、配達証明付き内容証明郵便で通知すべきです。

Q2. 相手が受け取りを拒否したら解除できないのですか?

受取拒否や不在で返送された場合でも、通知が相手の支配圏(自宅・事業所など)に到達していれば、意思表示は「到達した」と評価され得るのが判例・実務の考え方です。また「受け取りを拒否した」という事実自体も、後の裁判で相手の不誠実さを示す事情になります。無駄にはなりません。

Q3. 契約書に「解除について」の条項がない場合でも解除できますか?

可能です。契約書に解除条項がなくても、債務不履行があれば民法の規定(541条・542条)に基づく法定解除ができます。逆に、契約書に解除条項(約定解除)がある場合は、その要件・手続きに沿って進めるのが基本となるため、まず契約書の確認が出発点になります。契約書をお持ちのうえご相談ください。

Q4. 解除したら、支払ったお金は返ってきますか?

解除により当事者は原状回復義務を負うため(民法545条1項)、支払済みの代金は原則として返還を求めることができます。金銭の返還には受領時からの利息が付されます(同条2項)。さらに、相手の債務不履行で損害が生じていれば、返金とは別に損害賠償の請求も可能です(同条4項)。

Q5. 賃貸借契約も、家賃を1回滞納されたら解除できますか?

賃貸借のような継続的契約では、判例上、当事者間の信頼関係が破壊されたといえる程度の不履行がなければ解除は認められにくいとされています(信頼関係破壊の法理)。1回の滞納での解除は難しく、実務では概ね3ヶ月分程度の滞納が一つの目安とされます。この場合も、催告の積み重ねを内容証明で証拠化しておくことが、後の建物明渡請求の成否を左右します。

Q6. 解除とあわせて、慰謝料や損害賠償も請求できますか?

解除をしても損害賠償の請求は妨げられません(民法545条4項)。相手の債務不履行によって生じた損害(代替品の調達費用、営業上の逸失利益など)は、解除とあわせて請求できます。精神的損害(慰謝料)の請求については別途の考慮が必要になりますので、慰謝料請求と内容証明郵便の解説記事をご覧いただくか、直接ご相談ください。

Q7. クーリングオフの期限が明日までです。間に合いますか?

クーリングオフは期間内の「発信」で効力が生じるため、期限当日の発信でも間に合います。当事務所ではe内容証明の活用により最短即日の発送に対応していますので、「もう無理かも」と諦める前に、まず今すぐLINEでご連絡ください。

まとめ:解除通知は「撤回できない一通」だからこそ、最初が肝心

本記事のポイントを振り返ります。

  • 契約解除には合意解除・催告解除(民法541条)・無催告解除(民法542条)の3パターンがある
  • 催告解除は「催告→相当期間の経過→解除」の手順が必要。軽微な不履行では解除できない
  • 内容証明郵便は催告の事実・解除の意思表示の到達・クーリングオフの発信日を公的に証明できる
  • 解除通知は撤回できない一発勝負。要件を欠くと「不当解除」として逆に賠償責任を負うリスクがある
  • 行政書士なら解除の可否の診断から通知書作成・発送までを弁護士より低コストで任せられ、必要時は弁護士と連携可能

契約解除は、通知を出した瞬間に法律関係が動き出す手続きです。最初の一通の精度が、その後の返金・損害賠償・紛争全体の行方を決めるといっても過言ではありません。だからこそ、送る前の今この段階で、専門家の目を通しておくことが解決への最短ルートになります。

当事務所は年中無休で、内容証明郵便に関するご相談を年間約1,000件お受けしています。「解除できるか分からない」「契約書を見てほしい」という段階でも大歓迎です。LINEのご登録だけでもお気軽にどうぞ。

契約解除・内容証明郵便の無料相談を受付中(年中無休)

最短即日発送。匿名相談・LINE登録のみでもOKです。

LINEで無料相談する(登録だけでも歓迎)
相談フォームから問い合わせる

この記事の執筆者

行政書士(登録番号:第22080418号)
契約書・通知書などの法的書面作成を専門とする行政書士。内容証明郵便は、年間新規相談約1,000件の実績。

LINELINE