リーリエ行政書士事務所では、SNS、特にTwitter(現在はX)のアカウントが突然凍結されてしまい、異議申し立てを行っても反応がないというご相談が多くあります。アカウント凍結は規約違反を理由とするものですが、運営側の説明が不十分だったり、通知内容や手続きが曖昧であったりすることもあります。
こうした状況で、正式な通知や請求を記録として残したいときに内容証明郵便を送ることが有効な手段となります。本記事では、凍結解除を求めるための内容証明の使い方、書き方、実際の事例、注意点を行政書士の立場から解説します。
この記事でわかること
Twitter凍結に対して異議申し立てだけでは不十分なケース
内容証明郵便を使うメリットとその意義
内容証明文面の構成例とポイント
内容証明送付後の対応と注意点
Twitter(X)では、投稿内容が運営ポリシーに反していたり、スパム行為、他者への誹謗中傷、不正アクセス、著作権侵害などの疑いがあると、アカウントが一時的に凍結または永久凍結されることがあります。運営からの通知があっても、どの規約違反が理由か分からないというケースも見られます。 Zenn+3satoooh.org+3sg-gss.com+3
異議申し立てフォームを使って運営に解除を依頼することが基本ですが、返信が自動応答で終わる、問い合わせが無視される、対応が遅いといったケースが多数報告されています。 Zenn+2satoooh.org+2
複数回異議を提出しても効果が出ない場合、内容証明郵便を併用することで、「こちらは正式な通知を送っている」という客観的事実を構築できます。 Zenn+2sg-gss.com+2
内容証明郵便とは、郵便局が「いつ」「誰が」「誰に」「どのような内容」で文書を送ったかを証明してくれる制度です。これは単なるメールやチャットでは残らない公的な証拠になります。凍結解除を求める際に「通知した」という事実を明らかにするために役立ちます。 note(ノート)+2Zenn+2
運営側に「正式な抗議」「正式な解除要求」を届ける意思を明確にする
凍結理由の開示を求める
凍結が不当だと考える点を示し、証明責任を明らかにするための準備をする
将来の法的対応(損害賠償など)のための記録を残す
あるユーザー(@9Satoooh)は、理由が曖昧なまま突然アカウントが凍結されました。異議申し立てを繰り返す中で、内容証明郵便をTwitter Japan宛に送付。数週間後、アカウントが復活したという報告があります。 satoooh.org
別のケースでは、永久凍結とされていたアカウントが、内容証明郵便を送付した後に解除された例があります。送付の際には「いつ、どのように凍結されたか」「規約違反とは思われない旨」「凍結解除を強く求める旨」が明記されていたとのこと。 sg-gss.com
以下の内容を含めるとよいです:
宛先と差出人情報(Twitter Japan 株式会社、あなたの氏名、登録アカウント名、住所など)
アカウントがいつどのように凍結されたかの事実(メール通知の日時、ログイン不可になった日時など)
自身が規約に違反していないと考える理由(規約を確認した内容、投稿内容・行動に心当たりがないことなど)
規約違反があるとされる場合、その内容を提示し、それに対する説明を求めること
凍結解除を求める正式な要求(できれば期限を設けて)
凍結によって被った不利益(フォロワー、業務、情報発信など)および今後の対応(再発防止策など)
差出人署名・日付
令和〇年〇月〇日
Twitter Japan 株式会社 御中
〇〇〇〇(アカウント名:@____)
住所:__________
通知書
私は、上記アカウントが令和〇年〇月〇日に Twitter によって凍結されたことを確認しております。凍結通知において、どの規約違反が理由であるかについての明確な説明がなく、私自身は Twitter 規約およびコミュニティガイドラインを常に遵守して参りました。
つきましては、本通知到達後〇日以内に、凍結の理由を明示し、アカウントの復旧を行っていただきたく、ここに正式に要求いたします。
もし期限内にご回答および対応がなされない場合には、これまでの通知および異議申し立ての記録を基に、適切な法的手段を含めた対応を取らざるを得ませんので、予めご了承願います。
差出人:〇〇〇〇(署名)
宛先を正確に:Twitter Japan の所在地、部署名が正しいか確認
期限を合理的なものに設定する(あまり短すぎると無理になる可能性あり)
文面は冷静・客観的に、感情的な非難は避ける
証拠を添付できるもの(スクリーンショット、凍結通知メール、投稿履歴など)は準備する
異議申し立てを改めて行う(文面を整理して要点を明確にする)
SNS や他の媒体で凍結理由を調べたり、似た事例を参照する
弁護士や行政書士など専門家に状況を相談する(特に永久凍結・重要アカウントの場合)
Twitter アカウントの凍結は、規約上の理由があっても、運営側の説明が不十分なまま行われることがあります。異議申し立てだけで反応がない場合、内容証明郵便による正式な通知を送ることは、「こちらの意思表示・証拠を残す」意味で非常に重要です。
リーリエ行政書士事務所では、Twitter 凍結解除に関する通知文書(内容証明郵便)のひな形作成、文面チェック、送付の手続き支援などを承っております。東京都江東区を中心に、オンラインでの対応も可能です。アカウントを取り戻したい方は、お気軽にご相談ください。
詳しくは こちらのサイト をご覧ください。